歴史から料金のことまでタトゥーに関する本当のことをご紹介します
タトゥーは、日本では刺青や入れ墨とも表されるボディアートのひとつです。この記事では、タトゥーに関する総合的な情報を、歴史などのことも交えながら解説しています。
タトゥーについて
タトゥーというと皆様は何を思い浮かべますか?日本では古くから刺青の文化があり、反社会的勢力がまとうものとイメージする方も少なくないと思います。もちろん、これは誤りではあるのですが、銭湯やプールに入れないことも現実です。ただ、タトゥーは多くの人々に愛されているアートであることも忘れてはなりません。日本では近年、タトゥーをめぐる裁判も開かれていて、トピックとしても注目度の高いタトゥー。この記事では、タトゥーについて、本当のことをご紹介していきます。タトゥーがどのように誕生し、発展してきたのか。また、タトゥーのリスクや気になる料金のことなどにも触れながら、タトゥーの本当の姿に迫っていきます。タトゥーを入れようと考えている方、タトゥーに興味をお持ちの方は、ぜひ、参考にしてください。
タトゥーとは、刺青とは
タトゥーは、世界的に通じる言葉であり、その語源は、先住民の刺青文化でよく知られるタヒチにあるといわれています。いわゆるトライバルタトゥーですが、太平洋の島々では、沖縄も含め、このようなタトゥー文化が現在も息づいています。
刺青はタトゥーと同様のものと考えてかまいません。しかし、日本における刺青は、少々異なる捉えられ方をされている部分があります。日本では、刺青や入れ墨というと日本で生まれた「和柄の刺青」、タトゥーというと海外発祥のものという解釈をされることが多いようです。
タトゥーも刺青も、針を使用して皮膚の内側にある真皮までインクを入れ、色を定着させる技術です。宗教的な考えに基づくものや、ファッションを中心としたオリジナリティの表現などの目的で入れられます。
タトゥー・刺青の歴史
タトゥーはとても歴史が古く、少なくとも5000年以上前には、最初のタトゥーが行われていたと考えられています。現在、ファッションやアートなどの目的で多くの人々が入れているタトゥーは、20世紀の前半にアメリカで人気に火がつき、進化していったものだと考えてよいでしょう。もちろん、現在ではさまざまなスタイルのタトゥーがありますが、オールドスクールはタトゥーだけではなく、Tシャツのデザインなどにも取り入れられるなど、完全にひとつのジャンルとして確立されています。
日本における刺青は、江戸時代前半にはすでに存在していました。主に、とび職などの職人がまとっていたといわれています。その後、刑罰を目的としても用いられ、このときに「入れ墨」と呼ばれはじめたようです。日本の刺青は、その美しい構図が魅力で、江戸時代から伝わるその伝統的なデザインは、世界からも高い評価を得ています。
タトゥーに身体的なリスクはある?
タトゥーは、古くからある文化であり、現在でも多くの愛好家が存在します。しかし、社会的には完全に受け入れられていないことも事実です。ご存じのように、多くの銭湯やプールでは、タトゥーが人目に触れる場合は入場を断られますし、重篤な感染症にかかるリスクについても指摘されています。本当のところはどうなのでしょうか?
健康や医療に関連するリスク
タトゥーでは皮膚に針を入れます。タトゥーは体を一時的ではあるものの、傷つける行為です。そのため、C型肝炎やHIVウイルスに感染する可能性は否定できません。血液感染の可能性があるすべての感染症について、タトゥーはリスクがあります。インクによるアレルギーも十分に考えられます。パッチテストを行うことで避けられますが、やはりリスクがあることは否定できません。そのため、医療保険や生命保険への加入を断られるリスクもありますし、MRI検査を受けられないというリスクもあります。
一般社会におけるリスク
タトゥーを入れている人が増えていることからもわかるとおり、一般社会において、タトゥーは受け入れられてきています。特に欧米ではその傾向が強いといえますが、日本ではまだそこまでいっていないのが実情です。公的機関だけではなく、タトゥーを禁止している民間企業も存在します。もちろんこれは目につくことが問題なのであり、タトゥーを入れること自体に問題があるわけではありません。しかし、他人の目にどう映るかということは、タトゥーに寛容ではない地域では大きな問題です。温泉施設でも入浴を断られるケースがほとんどですし、結婚の際に相手のご両親に難色を示される可能性もあるでしょう。
タトゥーは医療行為?
日本ではタトゥーをめぐり裁判が行われたことがあります。一審ではタトゥーが医療行為だとされたのですが、結局、高等裁判所で出された無罪判決を最高裁が支持して検察の上告を棄却したため、被告の彫り師の方は無罪ということになりました。日本の伝統的な職業である彫り師の行為を医療と結びつけることに違和感を覚える関係者は多く、とても注目された裁判でしたが、多くの人々にとって納得できる結果に終わったといってよいでしょう。
これからタトゥーを入れることをお考えの方へ
タトゥーは、アーティストや芸能人だけではなく、アスリートも入れるほど現在では身近になっています。しかし、身体的にも社会的にもリスクがあることは否定できません。時代の先端を行く人々にただ憧れてタトゥーを入れるのではなく、本当に入れるべきなのか考える時間を十分にとりましょう。そのうえで、タトゥーを入れるのであれば入れる場所や、消えるタトゥーの利用も考えます。
タトゥーを入れる場所
タトゥーを入れる場所として人気なのは、腕、胸、背中などです。顔面や頭に入れる方もいらっしゃいますが、これからタトゥーを入れるのであれば、やはりリスクを考慮しましょう。
タトゥーは数十種類もあるので、どんなスタイルのものにするか考えることも、タトゥーを入れる楽しみのひとつです。
もちろん、洋風だけではなく、和彫りも選択肢になります。タトゥーは、まずは入れてもいいのかどうかを考えることからはじめて、さらに時間をかけてデザインも考えていくとよいでしょう。現在のタトゥー愛好家の中にも、すぐに入れることはせず、時間をかけて考えてから最初のひとつを入れたという方はいらっしゃいます。
タトゥーを隠せる場所としておすすめなのは、特に女性にとっては「耳の裏」や「うなじ」です。これらの場所なら、状況によって見せる、見せないを選べます。そもそも服で隠せる場所に入れるという選択肢もありますが、入れる際の痛さなども考慮する必要はあるでしょう。
消せる、隠せるタトゥーについて
正直、タトゥーを入れることに迷いがあるなら、本物のタトゥーを入れる前に、消せる、隠せるタトゥーを試すことをおすすめします。
よく知られているのは「ヘナタトゥー」です。このタトゥーは、天然成分によるボディペイントのひとつで、体に優しいという特徴があります。
「ジャグアタトゥー」もヘナタトゥー同様のものです。美しい発色が魅力で、多くの方が入れています。
沖縄のタトゥースタジオPisara
沖縄本島中部にある名護市に本拠地を置くPisaraは、ポリネシアやミクロネシア、そしてアフリカやヨーロッパの文化の交差点である沖縄の良さを生かしたデザインが持ち味のタトゥースタジオです。タトゥーツールとともに世界を旅したタトゥーアーティストTaigaが、一生、ともに暮らせるタトゥーの施術を行っています。沖縄にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。